住まいのホンネ研究所

2018年02月20日

あなたに代わって聞いちゃいますVol.13

Q・子供部屋は日当たりのいい南側にした方が良いですか?

こころ現代民家研究所さんが回答してくれました!

A・まず、南に必要か?の前に、「子供部屋」という部屋が、本当に必要か?ということも考えていただく必要があるのではないでしょうか?

子供部屋

一昔前でしたら、プライバシーやら欧米的なライフスタイルへのあこがれなどから、家というものが「個室」の集合体であるという傾向がありましたから、子どもがいれば子供部屋。という事が当たり前でしたが、今は住宅自体の温熱的な性能が上がってきているということもあり、家全体がひとつの部屋みたいな空間で、それを家族皆で共有して生活するというスタイルに戻っているように思います。

空間

また「ひきこもり」や「ニート」などの問題とも関連し、家族であっても、家の中でコミュニケーションをどうとれるのか?という事も「部屋と間取り」の重要な役割となります。ですので、住まわれる家族の生活スタイルがどんななのか、そしてどうしたいのか?どうなってゆくのかもしれないのか?によってその大きさや数、仕切りの有り無し、そして配置する位置などが変わってきます。場合によっては、明確な「部屋」というものではなく、コーナー的なものでも足りてしまうかもしれません。

間取り

「子供部屋」ということならば、学習する為なのか、ただ寝るだけなのか?もしくは、将来の活用を含め、フレキシブルにできる部屋としたいのか?
部屋の配置は、敷地や予算に余裕があれば、どの部屋も日当たりが良い方が、気持ちは良いですよね。しかしやはり、色んな制限はどうしてもありますから、実際は使用する時間帯や頻度、動線に合わせて配置する部屋を選択する必要があります。

日当たり

ですので、「日当たりの良い南面」となる時間帯に「最も使うであろう部屋」を先に配置して、それがリビングなのか、趣味の部屋なのか、子ども部屋なのか、もしくは介護等があるお宅は、老人の寝室になってくるケースもあるでしょう。
部屋の使い方や生活習慣、将来像などを整理して、そのイメージにあった配置(間取り)を選択していただくのが良いでしょう。

ご自分でうまくまとまらなければ、とにかく頭に浮かんだ事をメモしたり、気になった写真などをとっておくなどして、それを持って是非専門家へご相談ください。法律や建築の技術的な事も含めて、提案してもらう事ができます。

こころ現代民家研究所

こころ現代民家研究所株式会社
菊川市掘之内408-3
0537-28-7040
http://www.minken.jp

住まいのホンネ研究所はこちら